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これまでに、あるようでなかった本かもしれないと思った。『大学教授が、「研究だけ」していると思ったら、大間違いだ!』(イースト・プレス)。昨今の大学の先生が、研究以外のことでいかに大変かということを体験的につづっている。「『不人気学科教授』奮闘記」という副題も付いて ...
新聞の小さな書籍広告に目が留まった。先月初めごろだったと思う。『水運史から世界の水へ』(NHK出版)。タイトルよりも「徳仁親王」という著者名にひきつけられた。皇太子殿下である。さっそく購入した。 2019年5月1日の今日から元号が替り、皇太子が天皇になられた。そのよき日に本欄 ...
近視やスマホ老眼が社会的な問題となっている今、注目を集めているのが「ガボール・アイ」という視力回復法だ。 これは「ガボールパッチ」という複数の縞模様が並んだシートから、同じ模様を探すというゲーム感覚のトレーニング法。2017年3月にはニューヨーク・タイムズで取り上げられ ...
2023年10月のアニメ化が決定した話題の作品『薬屋のひとりごと』。中華風の架空の王朝を舞台に、薬屋の少女・猫猫(マオマオ)が知識と好奇心で事件を解決していく物語だ。原作者の日向夏さんが、アジア最大級の東洋学研究図書館の本たちと出会ったら? 福岡県在住の日向夏さんと、東京 ...
「第一章 移動する天皇」「第二章 郊外の発見」「第三章 文学者の時刻表」「第四章 事件は沿線で起こる」「第五章 記憶の車窓から」からなる構成。天皇や皇族が登場する「第一章」には、歴史の秘話が納められ、読み応えがある。 なかでも、「秩父宮、上越線回りの謎」に、ぞくりとした ...
新型コロナウィルスの感染源ではないかと報じられているコウモリは、案外多くの地域で食べられている。コウモリは血を好むイメージだが、実際に動物の血を吸うのは約1100種類のうち限られた種類だそう。高級料理やおやつなど、食べ方のバリエーションも豊富だ。 本書の目次は以下の通り ...
これには、自分たちの血統を「高貴な青い血」と呼び、身分の違う者や他宗教の者との結婚を避けたため、近親婚を繰り返したことが影響していると考えられている。1章では、ハプスブルク家の歴史と「アゴの軌跡」を詳しく追っていく。 このほか、「王の長女は王以外の王族男性と関係が ...
「Yahoo!ニュース|本屋大賞ノンフィクション本大賞2019」をはじめとする11の文学賞を受賞し、60万部を突破したブレイディみかこさんの著書『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。 このたび、同書の「副読本」かつ「続編」となる『他者の靴を履く――アナーキック・エンパシー ...
新型コロナウイルスが拡散しているなかで、実に含蓄に富んだ本が出た。『天変地異はどう語られてきたか――中国・日本・朝鮮・東南アジア 』(東方選書)。共同で「天変地異の社会学」を研究してきた9人の大学教員が、それぞれの分野ごとに分担して執筆している。執筆代表者は中国思想史 ...
かつては繊維工場が多くあり、繊維街とも呼ばれる町、日暮里。ひぐらしガーデンの敷地にも、以前はフェルト工場があったものの、時代の流れで廃業。その後、現社長が「地域の人が毎日使ってくれるようなものを売ろう」と考え抜いた結果、行き着いたのが「パン」と「本」だったのだそう ...
書名 近代皇室の社会史 サブタイトル側室・育児・恋愛 監修・編集・著者名森暢平 著 出版社名吉川弘文館 出版年月日2020年1月31日 定価本体9000円+税 判型・ページ数A5判・390ページ ISBN9784642038928 ...
とにかく「本人」目線 斬新なのは、とにかく「本人目線」で書かれている点だ。認知症の人は、「困っていることはあるのに、自分の口ではうまく説明できない」という気持ちがある。一方、周囲の人は、サポートしたくても「本人に何が起きているかわからないから、どうしたらいいか ...