日本製鉄のUSスチール買収交渉は、米政府に一定の拒否権を与える「黄金株」の発行という奇策によって決着した。1年半に及んだ紆余曲折（うよきょくせつ）と、最終的な買収スキームは、日米同盟を「ビジネスの絶対的な前提」とは見ることができないという教訓を投げか ...

海外で出張中に従業員が熱中症で死亡。会社は冷房の効いた休憩施設や塩分補給のための軽食を常備していた。遺族が会社側に損害賠償を求めた裁判の判決は4800万円超の賠償金支払いだった。今年6月から義務化された熱中症対策。企業は何に気をつければいいのだろうか ...

私は長くブラジル音楽に親しんでおり、コロナ禍を除いて毎年のようにリオデジャネイロなどの街を訪れています。このためブラジルは往復のルートなども含めてそれなりに慣れているつもりだったのですが、マカパへ行くのは大変でした。しかもマカパ周辺はアマゾン熱帯雨林 ...

米中協議の本質は「レアアースvs半導体」だった。中国は用意周到に「レアアース規制」を武器に、米国の「半導体規制」を止めることが狙いだ。この規制は⽇本にも影響が⼤きく、今後の日中関係も注目。開催中のG7サミットでも議論の俎上（そじょう）に載る⾒込みだ。

日本農業（東京・品川）の内藤祥平最高経営責任者（CEO）は、経営コンサルティング大手のマッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社を経て16年に起業した。

鉱山機械や複合機などの業種では、すでにリマニは市場に浸透している。日本での先駆者と言えるコマツは近年もリマニ事業を拡大し、この10年強で売上高を3倍にした。ただ国や製造業全体では日本は出遅れている。日本勢が世界市場でも存在感を持つリマニ先行分野での知 ...

「未曽有の危機」と呼ばれる経営環境の激変は、振り返れば、数年に一度のペースで企業に襲い掛かってきた。日経トップリーダー6月号の緊急特集は「激変を勝ち抜く」。「人」の力を結集し、ピンチの中に好機を見い出し、激変を乗り越えてきた経営者たちの物語を紹介する ...

GPU（画像処理半導体）の開発で世界的に知られる米エヌビディア。もともとはゲーム向けグラフィックカードを中心に手がけていたが、近年は人工知能（AI）や自動運転技術の開発に欠かせないメーカーとして注目を浴びている。今回はエヌビディアの歩みを中心に、過去 ...

また、事なかれ主義は、よく言えば「協調性が高い」ということでもあります。ただ、それが行き過ぎると、組織の中で不正や悪い習慣などがあっても、見て見ぬふりをするような空気につながっていきます。そういった組織的な問題に関しては、個人の判断に任せず、仕組みや ...

論破がいいのか、それとも互恵関係（お互いにお互いが持っていないところ、足りないものなどを提供し合って、どちらもが得をするwin-winの関係）がいいのかという二項対立は、一方がいつ何時でも正しく優位であるというわけでもないというのがまたおもしろくもあ ...

芝浦電子を巡り、ミネベアミツミと争奪戦となっている台湾電子部品大手・国巨（ヤゲオ）。2020年にヤゲオ傘下となったトーキン（旧NECトーキン）では、成長に向けた積極投資が目立っている。片倉文博社長は「必要な時期に、必要な金額の投資ができるようになった ...

企業でのAI（人工知能）活用が浸透しつつある中、自律的に作業をこなす「AIエージェント」への注目が高まっている。AIエージェントを使いこなすには、何が必要になるのか。KPMGでグローバルCTO（最高技術責任者）を務めるティム・デンリ氏に聞いた。